退職のご挨拶

みなさん、大変ご無沙汰しておりました。

ちょうど一年前、いつもより長い繁忙期で誰もがへとへとだった時に、突然休んでしまい、皆がわたしの仕事を大変な思いをしながら引き受けてくれたのだと思います。本当にありがとうございました。

 

実はパニック障害にかかっておりました。一年も休んだのだから何をしていたのだろうと私だったら思うので、ちょっとだけお話しさせてください。

一年前、ただただ忙しい日々をこなしていた時に、突然帰りの電車で発作が起こり、その後2、3日ゆっくり休んだのだから大丈夫だろうと思って出社しようとしても発作で電車から降りてしまいました。

それから一週間、一ヶ月と休職が延び、休んでも休んでもどんどんひどくなり、ある意味全く別の次元で生きていました。

今までできたことがどんどんできなくなり、自分をコントロールもできない。不安と恐怖から逃げられなくなりました。

それでもとにかく生きたい、治ると信じて、その瞬間をただ生きていました。

 

半年経ってやっと駅前までドキドキしながらでも行けるようになりました。だがその先が想像つかなく困っていた時に、家族が臨床心理士の先生を見つけてくれました。

その先生から自分の力で更に治していくやり方を教えてもらいました。三歩進んで二歩下がる、できたことがまたできなくなるのがこの病気の特徴だから、できなくなる自分を責めないことと言われました。

行きたいところに命がけで行くリハビリは、正直簡単ではなかったですが、うまくいったときは涙が出るほど嬉しかったです。そうやって毎日こつこつリハビリをしていきました。

そしてついに会社にまで来れるようになり皆さんに挨拶ができるようになるまでに回復しました。

 

この病気で嫌な経験をたくさんしましたが、同時にここまで病気をしなければ見えなかったことがたくさん見えました。自分に起こる全ての体験に無駄なものは一つもないということも学びました。

 

今後はより自分らしく生きていきたいと思っています。そして自分がこうしたいと思った事は必ず実現できるんだということを身をもって体験していきたいと思っています。

 

皆さんも決して無理をしないように、本当にしたいことだけをして幸せに生きてください。

どうもありがとうございました。